理事長所信

一般社団法人恵那青年会議所スローガン
可能性への挑戦
~自らが切り拓く未来に向けて~

基本方針

・未来を担う青少年育成
・人間力の向上
・持続可能な組織へ
・会員拡大運動の推進

理事長写真

理事長 藤下 卓己

【はじめに】

 今から61年前の1958年、全国で145番目に恵那青年会議所は誕生しました。我々の先輩は、長きに亘りこの地域をより良くしようと時代背景に合わせた運動を展開してこられました。このような歴史ある恵那青年会議所の第62期を、理事長として預かるという重責に身が引き締まる思いです。
 昨今、青年会議所の会員数は全国的に激減しています。青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代へと変わり、青年会議所の存在意義が問われています。それは運動を続ける我々自身の価値を問われているのと同じです。様々なまちづくり団体がある中、我々は本当に地域・社会から必要とされているのでしょうか。青年会議所にしかできないこと、青年会議所だからできることを活かし、我々は新しい時代に必要とされる人財、現在から未来へとつなぐ地域の力強いリーダーへと成長する必要があります。現状に満足し、同じことを繰り返すだけでは成長はありません。成長を止めないためにも、我々は日々挑戦し続けることが必要です。

【人間力の向上】

 今の私達は自分が子供の頃にかっこいいと思っていた大人、想い描いていた大人になれているでしょうか。私達の身近には、多くの人の前で堂々と想いを伝えたり、的確な判断で迅速に指示を出したり、己を貫きリーダーシップを発揮するかっこいい大人がいます。そんな魅力ある人は、現在各方面で活躍されていらっしゃる我々の先輩方ではないでしょうか。
青年会議所は青年経済人としての学び舎であり、私達は地域・社会の未来を担う人財となるため青年会議所に所属しています。恵那青年会議所はこれまで、半世紀以上に亘り地域・社会のリーダーとして、魅力ある多くの先輩方を輩出してきました。魅力ある人には自ずと人が集まり、賛同する仲間が増えます。私達もまた、かっこいい大人、地域・社会を牽引する力強いリーダーになるために、常に自己研鑽に励み、人としての魅力を磨き続ける必要があります。
青年会議所へ入会する動機は人によって違いますが、地域・社会が私達に期待するものは同じです。未来を築くのは我々青年です。我々は青年会議所が持つ学び舎という特性を最大限に活かし、人として、リーダーとして、次代を担う先駆者として、何事にも果敢に挑戦し続けなければいけません。

【持続可能な組織へ】

 世の中が急速に多様化する中、どのような組織も社会の変化についていかなければ消滅する定めにあります。恵那青年会議所も例外ではありません。既存のルールや手法を見直し、先輩方より引き継いだ良い部分を残しつつ時代の変化に合わせ、積極的に新しいことに挑戦していくことが必要です。また、会員同士の連携や情報交換を密にし、組織として一体感のある事業を展開する必要があります。
我々は日々、「明るい豊かな社会」の実現を目指し様々な運動を展開する中で、自己成長を求め活動をしています。しかし我々は、まちづくり団体として我々が行う運動や魅力を市民へ向けて発信することに、決して長けているとは言えません。各事業の目的や効果、想いを広く迅速に発信することで市民に対する影響力は増すと考えます。人づくりの団体、意識変革を起こす団体でもある我々は、多くの方の心を動かし、運動に対する賛同を得ることで「明るい豊かな社会」の実現に向け、一歩ずつ歩みを進めなければいけません。
青年会議所には出向という制度があります。日本や地区、岐阜ブロック協議会といった出向先では様々な出会いがあり、新たな刺激を受けます。他の地域の文化や事業から良い部分を学び、それを組織として共有することで、恵那青年会議所の未来に向けた可能性が広がります。持続可能な組織であり続けるために、社会の変化に合わせ果敢に挑戦しよう。

【会員拡大運動の推進】

 会員拡大とは、単に組織を維持するために行う活動ではありません。まちづくりに貢献し、地域を牽引するリーダーを増やす運動です。会員数が増えることは、新たな出会いの機会となります。多種多様な価値観を持った会員同士が切磋琢磨することで自己成長の機会も増え、組織としての成長にもつながります。我々はこの地域の未来のために志高く行動できる仲間を増やし、より大きな運動を展開していくためにも今以上に会員拡大を推進していく必要があります。
会員拡大は1つの委員会に任せておけば良いという簡単な課題ではありません。一人ひとりが会員数減少という現実に向き合い、自らの言葉で恵那青年会議所の魅力を伝えられる存在となる必要があります。各種事業で市民の意識を変え、社会に良い影響を与えることはとても重要です。加えて、同年代の市民が我々の仲間として加わることで、社会への影響力は計り知れないものになります。だからこそ会員拡大は青年会議所運動の基盤として、継続していく必要があります。

【結びに】

 青年会議所では様々な事業を企画・立案する中で、背景や目的を真剣に考えます。その中で利他の精神が自然と醸成されます。誰かのため・地域のため・日本のため、社会の役に立ちたい。この想いこそがサービスの原点で、こんな想いを持った人をまちにあふれさせることが「明るい豊かな社会」につながると私は信じます。だからこそ我々は同志を増やし、修練を積み重ねる必要があるのです。
未来のことは誰も分かりません。しかし、未来が誰の手に委ねられているかは明確です。私達の未来を明るく豊かにできるのは、私達自身だけなのです。たとえ一人ではできなくても、同じ志を持った仲間が集まれば未来はきっと変えられます。
与えられた修練をチャンスと捉え、自らの可能性を信じ、英知と勇気と情熱を持って活動しよう。世のため人のためが己のため、自己成長を求め新たな一歩を踏み出そう。