理事長所信

一般社団法人恵那青年会議所スローガン
行動
JCやらなきゃもったいない みんなで一緒にやろまいか!!

基本方針

・郷土愛を育む青少年育成
・運動の発信
・会員拡大への挑戦
・出向で新たな成長

理事長写真

理事長 小栗 康裕

【はじめに】

 62年前、一般社団法人恵那青年会議所は、先輩諸氏の熱き想いと行動力で恵那の地に誕生しました。今日、恵那青年会議所が活動できるのは、各時代の先輩諸氏が恵那をより良くしたいという熱き想いで、日夜修練に励まれた結果であります。その熱き想いは脈々と受け継がれ、63代目として私が受け取りました。この伝統と重責のある大役を担わせていただくことに深く感謝し、恵那青年会議所のさらなる発展を目指し1年間邁進させていただきます。
昨年、元号は平成から令和へと変わり、新しい時代へ突入しました。2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される年であり、日本は活気に溢れています。また、公益社団法人日本青年会議所の昨年の総会では、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」が青年会議所運動の新たな指針として提示され、「SDGs推進宣言」が採択されました。我々恵那青年会議所も世界的規模の目標をまちの発展に取り入れる時代となりました。時代や生活環境が変化し続ける中で、時代にあった運動・活動を行うことが必要であり、変化しなければ世間から取り残され、青年会議所は消滅する運命にあります。しかし、時代が変化しても変わらない信念が青年会議所にはあります。それは、「明るい豊かな社会」の実現です。この「明るい豊かな社会」の実現のために、私達は自らを省み、まちづくりの先駆者である誇りを胸に、熱き想いを持って行動することが必要です。私達の熱き想いを一人でも多くの人に伝播するため、歩みを止めることなく一歩一歩確実に運動・活動を行ってまいります。

【郷土愛を育む青少年育成】

少子化問題は日本の危機になり、現代の私達の生活レベルにまで影響を与えています。地方では少子化だけではなく、大学を都市部で過ごした学生がそのまま都市部に就職先を見つけ、家庭を築くことで、地方の人口減少はますます進んでおり、恵那もその内の一つです。

恵那の未来は子供達により形成され、発展させていかなければなりません。恵那で生まれた子供達が、恵那で育ち、住み暮らす。このサイクルがまちづくりの根幹であると考えます。恵那の素晴らしいところは緑多き自然や食物、歴史、企業があり、この地域を支える子供達が将来恵那で家庭を築く魅力はたくさんあります。「恵那で暮らしたい」「恵那に帰りたい」と思う心は郷土愛から生まれるものです。子供達が恵那を誇りに思い、住み続けるためには、恵那の魅力や可能性を肌で感じることが必要です。無限の可能性を秘めた子供達にこそ、郷土愛を大切に育てなければいけません。次の時代のまちづくりはすでに始まっており、その未来は子供達に託されています。

【運動の発信】

恵那青年会議所という団体は今、市民や他団体の方にどれだけ浸透しているのでしょうか。まちづくりを主体とする団体である我々は市民を巻き込んだ事業を展開するだけでなく、自らが発信することで市民の方々に認知・共感していただかなければなりません。近年では、情報発信の主流はホームページやSNSなどITであり、本年も積極的に活用し事業を迅速に発信してまいります。しかし、現在の発信はITに頼りすぎているように見受けられます。会員一人ひとりが、広告塔として恵那青年会議所の事業を市民の方へ積極的に発信できていません。そのためにも、まずは会員がしっかり事業内容と目的を把握し、広告塔として市民の方に熱き想いを伝えることが大切です。我々の目的に賛同いただくためにも、多くの市民に情報発信を行うことで、恵那青年会議所の運動・活動への認知・共感につなげてまいります。

【会員拡大への挑戦】

10年前には50名を超える会員が在籍した恵那青年会議所も、全国にある多くの会員会議所と同様に会員数は減少し消滅の危機に直面しています。毎年、会員拡大を掲げ活動していますが、著しい成果を上げることができていないのが実状です。黙って待ち続け「会員募集」と書いた看板を上げていても会員が増えることはありえません。現役会員や先輩諸氏が拡大運動を続けてきたことにより、恵那青年会議所は今も存在できているのです。

青年会議所は青年経済人として必要な能力を学ぶことができ、成長する機会がたくさんあります。青年会議所での成長は、企業や社会の中で活かすことができ、自己成長の場でもある私達の団体の素晴らしさを、まだ見ぬ同志へ誇りを持って伝播する必要があります。恵那の地で活動する同世代の青年経済人と出会い、活動することは、お互いの成長を飛躍的に向上させることができます。そのためにも、拡大運動は全会員で行うことが必要です。全会員が拡大運動をすることで、青年会議所の本質というものに会員自身が改めて向き合い、候補者に対し青年会議所の良さをプレゼンテーションすることで、会員も新たな気付きを得ることができます。多くの同志を見つけ共にJC運動を発信していきましょう。JCに入らないなんてもったいないのだから。

【出向で新たな成長】

私は10年間の在籍期間の中で、東海地区協議会や岐阜ブロック協議会へ5回の出向させていただきました。その中で出会った仲間や経験は、コンプレックスだらけの私にかけがえのない思い出と自信を与えてくれました。理事長を担う「覚悟」を決める言葉をいただいたのもこの出向があったからです。出向は、岐阜ブロックから世界各地の活動へと、己の気持ちしだいでどこまでも扉は開かれています。出向することで、恵那では経験することができない大きな事業や、各地から集まる青年会議所メンバーとの交流は、面白さと刺激を受け、必ずや自己の成長につながります。出向できるチャンスがあるなら出向しよう。出向できるチャンスがないなら出向に行ける環境を作りあげよう。青年会議所に入会して、出向しないのは絶対にもったいない。
本年はスポンサーJCである一般社団法人中津川青年会議所が東海地区協議会の会長の輩出と事務局を主管します。また、東濃5LOMの仲間である一般社団法人多治見青年会議所が東海フォーラム2020を主管します。東濃5LOMを代表して重責を担っていただくことに感謝し、近隣の青年会議所が担う役を決して他人事と考えず、東濃5LOMの絆を強くするためにも率先して行動しましょう。

【結びに】

「もったいない」という言葉の意味は、「物の価値を十分に活かしきれておらず無駄になっている」とあります。私達は青年会議所という団体を十分に活かしているのでしょうか。青年会議所という団体を通して、まちづくりや人づくりを行うことができれば、恵那市や恵那青年会議所の会員はさらに成長できるはずです。入会当時やる気の無かった私が、いつの頃か「この場にいなければもったいない」「出席しなきゃもったいない」と思うほど、多くの貴重な経験を青年会議所でさせていただきました。

私が10年早く生まれていれば理事長という役職に手を挙げてはいなかったでしょう。この時代に生まれ、この環境で活動したからこそ理事長という立場を意識し、覚悟と勇気を持って理事長に手を挙げることができました。忙しくてできないと言っていては何も始まりません。何を目的に入会したかを今一度考え、自己の成長、企業の成長、まちの発展のために一人ひとりが熱き想いを持って行動することが大切です。40歳までのJC活動。青年である我々は、何事にも挑戦することが大切であり、挑戦で得た経験が力となり、家庭や企業、そして地域で必要とされる人間になるはずです。失敗できるのもJCの良いところであり、それを絶好の学びの場にすれば良いのです。まずはやってみよう。行動しないのはもったいない。

 

JCでの経験が自己の成長につながる。

自己の成長が企業の成長につながる。

企業の成長が地域の成長につながる。

地域の成長がまちを豊かにする。

 

恵那に住む熱き想いを持った青年達の英知が集まり、勇気を出して率先して行動すれば「明るい豊かな社会」を作り上げることが必ずできます。さあ愛する恵那のために行動しましょう。

みんなで一緒にやろまいか!!