理事長所信

一般社団法人恵那青年会議所スローガン
煌めけ!
~今の行動が未来を切り拓く~

【はじめに】

市川理事長写真

理事長 市川 直樹

 私達、一般社団法人恵那青年会議所は昭和33年5月10日に全国で145番目の青年会議所として設立されました。
 昭和39年3月29日に設立された社団法人恵南青年会議所との統合を経て本年、創立60周年を迎えるに至りました。
 我々、恵那青年会議所会員は地域のために尽力されてきた先輩諸氏の功績に敬意を表するとともに、市民、行政、関係諸団体の皆様に我々恵那青年会議所の活動、運動にご理解、ご協力いただいていることに感謝の意を示さなければなりません。
 この60年という長き歴史とともに、時代の変化の中で、幾多の試練や困難を乗り越え、「明るい豊かな社会」「明るい豊かな恵那市」の実現のため努力された偉大な先人の精神、情熱、伝統、絆をかけがえない財産とし確固たる決意で受け継ぎ、さらなる社会、地域の発展のため恵那青年会議所、そして会員は何をすべきかを自問自答し、現在から未来へとつなぐ地域の力強いリーダーとなるべく、邁進してまいります。

【誇れる地域(まち)づくりの創造へ】

 我々が住み、暮らす恵那市は、自然豊かな観光地である恵那峡をはじめ、日本三大山城とも言われる岩村城址や、大正村などの貴重な歴史文化、人物、そして恵那が誇る特産物など、魅力ある財産にあふれています。しかしながらこれらの財産は私も含めどれだけの人に認知され、地域発展のために活かされているのでしょうか。この恵那市に住み暮らす私たち自身が、この魅力を学び、深く知ること、そして我々を含め、まちづくりに関わり、恵那を愛する多くの方々がこれらの恵那市の財産を広く伝播することが重要であると考えます。
 これらの財産、恵那市を多くの方に知っていただくことこそが、さらなる発展を遂げた、「明るい豊かな恵那市」さらに「魅力ある恵那市」「住みたいまち恵那市」の実現へとつながると確信します。
 また、企業発展は恵那市に新しい息吹を与える、欠くことのできないエネルギーであると私は考えます。企業発展のカギを握るもの、それが企業で働く人財の持つ仕事への熱意であり、一人ひとりの意欲に満ちた輝きではないでしょうか。我々恵那青年会議所は、その成長できる機会の提供をしたいと考えます。人財の成長こそが、企業の発展そして恵那市の発展へとつながると考えます。

【青少年育成の推進】

 青少年はかけがえのない今を生きる存在であり、地域の未来を担う存在です。しかし、現在の子どもたちを取り巻く環境は、複雑多様化しており、青少年の犯罪の低年齢化や虐待、ネット社会によるいじめなど、過去にはなかったような犯罪が起き、青少年が健やかに育つ環境としては、大変憂慮される状況になっています。時代が変われば問題点も変わってきますが、いつの時代も重要なのは「感謝の心」だと考えます。
 多くの青少年が将来、感謝の心を持った地域の力強いリーダーになってもらうため、これまでに行ってきた青少年事業の経験を活かし、家庭や学校では身につけることのできない社会ルールを学ぶ機会を作り、自身で決めた夢や目標を持つことの大切さを伝え青少年の健全育成に取り組んでまいります。
 また、これからの時代は「青少年一人ひとりが能動的に行動する力」が求められてきます。大小様々な人生の壁にぶつかった時、その壁を乗り越える力が必要になってきます。様々な体験や活動を通して、試行錯誤しながら自ら解決策を見出し、青少年が自らの力を信じて切り拓いていく力を養う事業を展開してまいります。子供たちを明るい未来へと導くことが、明るいまちづくりへの第一歩と確信します。

【同志を増やす 本気で取り組む会員拡大の推進】

 毎年会員拡大を精力的に行っているものの現実は会員数が減少傾向にあります。我々青年会議所には定年制がある中、若い会員を多く募る必要があります。私が入会してから、今までに多くの方々と出会い、多種多様な学びの場、成長の機会、人生を変えるような言葉をいただき、出会いこそが自己の成長につながってきました。
 本年、恵那青年会議所は過去最小会員数でのスタートとなります。積極的に力強い青年会議所運動を展開していくためには、会員拡大は最重要課題の1つだと考えております。会員拡大実行委員長を中心に一人の百歩より百人の一歩、会員全員がその必要性を理解して一丸となり、取り組んでいくことが大切であります。そして何よりも、会員自身が青年会議所の中身をしっかりと理解して、誇りを持って活動し、地域に発信していくことこそが重要です。
 勧誘だけを行うのではなく、会員が活動・運動の本質を理解し、楽しくなければJCじゃない!楽しいだけではJCじゃない!JCを熱く語れるように成長すること、それを伝えていけるようになることが真の拡大につながるのです。拡大は組織の存続や運営のためにするのではありません。「明るい豊かな社会」を築くために行うべきものです。これからの地域の未来を本気で考え、一緒に行動できる同志を見つけることが本当の会員拡大と信じ推進してまいります。

【出向 阿木川から大海原へ】

 青年会議所には出向があり、日本青年会議所、東海地区協議会、岐阜ブロック協議会に志を同じくする仲間が集い活動する場があります。出向では様々な出会いや交流、出向先での活動で沢山の経験を積む機会があり、恵那青年会議所の活動だけでは得られない経験が沢山あります。そこで得た経験が出向した人の成長は勿論のこと、恵那青年会議所の組織力強化や活動のさらなる発展に必ずつながります。
 そしてその経験をぜひLOMにフィードバックして欲しい。前向きな出向者が増えるということは紛れもなく恵那青年会議所の財産であると同時に原動力であります。
出向者がどんな活動をしているのか、そもそも出向とは何なのかということに触れる機会は、必ずや我々の貴重な学びとなるはずです。恵那青年会議所を代表して出向する会員に対し、LOMを挙げて支援してまいります。

【結びに】

 「継往開来」という言葉は、先人の事業を受け継ぎ未来を切り拓き、発展させながら将来を開拓していくことを意味します。まさに本年は歴史ある60年の節目の年を迎えた我々だからこそ、先人の軌跡を振り返り、学ぶことで初めて今があり、未来をスタートできると考えます。
 時代も変わり豊かな国へ変貌を遂げた日本。そんな豊かさに甘え我々は失敗を恐れ、知識や理論ばかりを優先しているのではないだろうか。40歳までという限られた時間の中で、「青年会議所活動」、「家族」、「仕事」この優先順位を明確にしたうえで、全てを真剣に取り組んでいくことが必要であります。
 先人の教えに、「苦労は買ってでもせよ」という言葉があります。苦労は自分を鍛え、必ず成長につながります。苦労を経験せず楽に立ちまわれば、将来自分のためにはなりません。今の自分は過去の自分がつくってきたものです。未来の自分は今から自分でつくるもの。未来の恵那市が煌めきあるまちであるために、英知と勇気、情熱と感謝をもって青年らしく、青年らしい活動・運動を推し進めてまいります。